レコード会社が教えるデモテープの作り方 – CIMS Music Entertainment・演歌・歌謡オーディション
オーディション用のデモテープの作り方
はじめに
このページを開いてくださりありがとうございます。
このページを見ているということは、CIMS Music Entertainment主催のオーディション(または別のオーディション)に参加したい!と思ってくださっている方なのだと思います。
この記事では、そんなあなたにデモテープの作り方をいくつかご紹介したいと思います。
オーディションに参加する上で大切になってくるのがデモテープです。
もし、デモテープ作るのは難しいよ!
とか
オーディション会場が近いよ! という方がいらっしゃったら弊社主催の
「直接歌えるオーディション」にご参加ください。
会場は現在「東京」「名古屋」「大阪」の3会場です。
皆様に来ていただけるよう、会場は随時増やしていく(または臨時開催していく)予定です。
目次
1.デモテープに添付してほしいモノ
まず、はじめに
デモテープを送る上で大事なのが「同封物」です。
CIMSオーディションで必要な添付物は
- デモテープ(CDまたはテープ。実はレコードも可)
- 履歴書(またはプロフィール)
- 写真(履歴書に貼り付け、または添付)
です。
履歴書はコンビニのもので大丈夫です。必要事項を記入のうえお送りください。
ただし、合格の場合に連絡をしたいので
「連絡先」
だけは間違えずに記入してください。
また、写真はプリクラはやめましょう。キチンと証明写真でとったものや、スタジオで撮ったもの。
スナップ写真も可です(ただし、友人や家族などと写っている写真はやめてください。どれが本人かわからないです)
さて、以下から本題です。
2.デモテープの作り方いろいろ
デモテープ、と一口にいっても、様々な作り方があります。
ここでは、そのうちの4つを主にご紹介します。
「スマホで録音」
「カラオケボックスで録音」
「レコーディングスタジオで録音」
「自分でレコーディング機材を買って録音」
の4つです。
最後の「自分で機材を買って〜」を除くと、下に行くほど他人のちからを借りることができるので簡単で、かつクオリティがあがります。(敷居からいうとカラオケボックスで録音が一番低いです)
また、最後の「自身で機材を買って録音する」ことに関しては、機材を扱う人によりクオリティにバラつきができるので、自信の無い方にはオススメできません。
また、上に行くほど予算的には手軽です。
3.スマホで録音
今あなたがお手持ちのスマートフォン。
これも立派な録音機材です。
録音用のアプリを入れればすぐさまマイクとインターフェース(録音するための機械)に早変わりです。
ただし、アプリによって操作方法等が違うため、調べるのに時間がかかります。
「カラオケ 録音 アプリ」
などで検索して、自分に一番あうアプリを探してみてください。
音源をバックに入れたり、多重録音できるアプリが最近は出揃ってきています。
多重録音をできるものは、
まずはカラオケ音源を流して録音
↓
歌を録音
などするといいかもしれません(ただし雑音にはご注意を)
ただし、アプリを入れて録音する場合、アプリによっては有料のものもありますし、
一見無料のように見えて実はいつの間にか課金されている
というような詐欺アプリもありますので、レビューなどをよく見てご注意ください。
スマホの操作になれていない方にはオススメできません。
できたデモテープはぜひCIMS オーディションへ!!
4.カラオケボックスで録音
基本的に機械が苦手な方には一番オススメの方法です。
録音サービスのあるカラオケボックスに行き、好きな楽曲をリクエストして録音します。
おすすめのサービスは、カラオケDAMの「即席カラオケプレス2」です。
https://www.clubdam.com/app/dam/dam/cdpress2/
使える機器は「PremierDAM」全ルームと「LIVE DAM」および「LIVE DAM STADIUM」の一部ルームです。
第一興商直営のビックエコーや、最新機種の置いているカラオケ店で作る事ができます。(カラオケ館等)
お近くの店舗にお電話の上、確認して行ってください。
また、作るのにはカラオケのルーム代金と録音するためのCD代が必要になります。
店舗によって値段は違いますが、600円前後が一番多く、高いところでは1000円というお店もあるようです。
操作方法がわからない場合は、店員さんに聞いてみてくださいね。
5.レコーディングスタジオで録音
自分でレコーディング機材は持っていないけど、プロクオリティのデモテープが作りたい!
という方にオススメの方法です。
レコーディングスタジオで録音するのは敷居が高いと思うかもしれませんが、飛び込んで見れば意外とそんなことはなかったりします。
レコーディング専門のスタジオでなくても、リハーサル用のスタジオにも、レコーディングブースとミキサールームがある場合もあります。
気になるスタジオがあったら、一度ぜひ問い合わせてみてください。
よくテレビなどで見るような、大きなスタジオである必要はありません。ああいったスタジオは、バンドの一斉録音や、クライアントがいる場合、プロジェクトの人数が多いときに使うものです。
歌の録音で言えば、スタジオの大きい、小さいでクオリティは変わりません(大きいスタジオでも狭いボーカルブースで録音することも多いです)
どちらかというと、録音のクオリティはエンジニアの腕が一番影響が大きいです。
エンジニアの腕が悪ければどんなにいい機材、大きなスタジオで撮ってもいいものはできませんし
逆にいいエンジニアのいるスタジオなら狭いところでもクオリティの高いものが出来上がってきます。
ただし、どこのスタジオでも、ある一定のレベルのエンジニアはいるはずですので安心してください。また、エンジニアの良し悪しは音の好みによるところも多いです。
ちなみに小さめのスタジオでの料金は1時間4〜6000円ほど。カラオケボックスよりは遥かに高いですが、クオリティはお墨付きです。
また、1曲のレコーディングであっても、1時間の録音では危険ですので、余裕をもって3時間ほどは時間をとりましょう。
慣れている人でも、やはり余裕をもったスタジオの押さえ方をしているものです。
しつこいようですが、できたデモテープはぜひCIMSオーディションへ!
6.自分でレコーディング機材を買って録音
デモテープを作る上で一番敷居が高く、そしてお金がかかるのがこの方法です。
自分が納得行くまで音源を作り込むことができます。
レコーディングに必要な機材は
- パソコン
- オーディオインターフェース
- 編集ソフト(DAW)
- マイク
- マイクをつなぐためのライン
です。
パソコンはレコーディングに使うものなら10万円程度〜
Windows または Mac OS のパソコンです。
最近はWindowsマシンで録音する方も増えていますが、レコーディングスタジオでの主流は未だにMacOSです。
CIMS Music Entertainmentのスタジオでも、Macのシステムを使用しています。
Mac OSのパソコンは、安いモデルでもそこそこお値段が張るのでお財布とご相談ください。
ただし、最新のMacであれば、どのモデルを選んでもレコーディングに十分なスペックはありますので安心です。
(メモリは16ギガぐらいに増設をオススメします。しなくても一応大丈夫です)
Windowsパソコンを買う場合は、余裕をもったスペックのものを購入しましょう
スペックとしては
CPU
Core i5以上(Core i7だとなお良いです)
Core i3 は大丈夫ですが少し心もとない。CeleronやAtomは避けましょう
メモリ
8GB以上。(16GB以上あればなお良いです)
ストレージ
HDD 7200rpm(SSDだと理想です。5200rpmのHDDの場合はできるだけ7200rpmかSSDに換装しましょう)
SSDは高いので256GBのものでも十分です。(128GB以下だとソフトやプラグインで埋まってしまう可能性があります)終わったプロジェクトを、外付けのHDDに保存すれば問題ありません。
また、打ち込みなどをする場合は容量の大きなものか、音源保存用のストレージを用意しましょう
モニター
できるだけ大きいものを。贅沢をいえばデュアルディスプレイだとなお良いです(ミキサーとタイムラインを分けられる)
このあたりを満たすパソコンだと12〜15万円ほどになるかと思います。
オーディオインターフェース
オーディオインターフェースとは、簡単に言うとパソコンとマイク(や楽器)をつなぐための機械です(それ以外の意味もありますが)。
デモテープを録るだけならば、マイクプリアンプが1チャンネル以上付属していれば充分です。
安いものを下記に2つご紹介。どちらもマイクプリアンプが標準装備です。
M-Audio 24bit/192kHz USB オーディオMIDIインターフェイス M-Track 2X2M
Roland オーディオインターフェース Rubix22 宅録セット
こちらはマイク、ライン、ショートスタンドがついたお得なセット。
(リンク切れの際は takuya@cims.co.jp までお知らせいただけると助かります)
編集ソフト(DAW)
この項目をここまで読んだ方は、「DTM」という言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。
正確にいうとDTMとは デスクトップミュージック。パソコンで音楽を作る「行為」を指します。
DAWはデジタル・オーディオ・ワークステーション。音楽を作るソフトウェアのことです。
「DAWでDTMをする」という言葉にするとわかりやすいかと思います。
という横道にそれた話はおいておいて
DAW オススメソフト
1.Pro Tools(プロツールス)
言わずとしれた業界標準のDAWです。
スタジオにこれが入っていなかったら、エンジニアは激おこ間違いなしです(例外あり)。
基本的にどこのスタジオに行ってもこのソフトが入っているのでこれを覚えれば安心!
名前に「プロ」と入っているところがソソります。お値段すこしお高め。
ただし最近は「Pro Tools First」という、16トラックまでの無料版があるようです。
デモテープづくりならこれで充分?
2.Cubase(キューベース)
これまたプロユーザーが多いDAWです。
筆者の個人的な感想で言えば、アレンジャーに使っている人が多い印象
中田ヤスタカ氏も愛用とのこと。アレンジャーになりたいならオススメ?
こちらもお値段お高め(5〜6万円ほど)
3.Logic Pro
Macユーザーなら圧倒的にオススメなDAW
安い!そしてプロクオリティ!
プロのアレンジャーやエンジニアでも愛用者は多いです。
Macユーザーならコストパフォーマンスは圧倒的です。
その他 Studio One ・FL Studio・SONAR
など数えきれないほどのプロ向けのDAWがあります。
が、何が一番大切か?
それは「まわりに教えてくれる人のいるソフト」です。
また、周りにそういう人がいない場合は「インターネットで使い方を書いている人が多いソフト」
つまり、シェアの多いソフトです。
自分がなにかわからなくなった場合、エラーが起きた場合
人に聞いたり、調べたりしたときに解決策が見つかる。これが一番大事です。
エフェクトやアレンジ用の音源など、ソフトそれぞれに最初からインストールされているものもありますが、プロは基本的に外部のエフェクト(Waves等)や音源を入れています。
なので、基本的にはどのソフトでも同じことができます。
また、ソフトは違えどそれぞれがやりたい方向性は同じですので、一つのソフトを使いこなせるようになれば、(お金はかかりますが)乗り換えはそんなに難しいことではありません。
難しく考えすぎず、ピンと来たDAWから始めるのも、ありかもしれません。
それは、「友達が使っている」とか、「憧れの人が使っている」とか、はたまた「デザインがカッコイイ」でも構いません。
まずは始めることが大切なのです。
7.おわりに
いかがでしたでしょうか?
録音にもいろいろな方法があります。
クオリティもそれぞれ違ってくるかもしれません。
ただし、デモテープで一番大事なのは録音のクオリティではありません。
あなたの「個性」と「実力」です。
あなたの個性と実力が、よりよく伝わるよう、気持ちを込めて歌ってくださいね!!
また、デモテープづくりに自身が無い方に向けて、CIMS Music Entertainmentでは「直接歌えるオーディション」を開催しています。
録音でない生のあなたの声を、ぜひ聞かせてください。